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社会交通工学科1年 岸 悠介 |
1.路線概要 新京成線は、松戸〜京成津田沼間(所要時間44分)を結ぶ路線である。路線を運営する新京成電鉄株式会社は、将来の千葉県西北部の沿線開発を目的に、終戦により不用になった旧日本陸軍鉄道連隊演習線の跡に線路を敷設する計画で、昭和21年10月23日設立された。旧日本陸軍鉄道連隊が様々な形の線路を敷く演習をするために敷設した線路の払い下げを受けて開業したため、極端に曲がりくねった線形をしている。そのため、直線距離で結べば15.8kmの松戸と津田沼の間を26.5kmの線路で結んでいる。 2.運行形態 ![]() 写真1 新津田沼〜京成津田沼の単線区間 基本は松戸〜京成津田沼間の往復運転である。各駅停車のみで急行や快速は存在しない。朝と夜にはダイヤ調整のため、くぬぎ山発着の列車と新津田沼行きの列車が走る。また、平日9時〜16時台と土休日6時〜16時台の間は京成線直通の列車が20分おきに運行されている。運転間隔は平日日中・10分、平日ラッシュ時・4分、土休日日中・10分、土休日ラッシュ時・10分となっている。少し運転間隔に余裕があるようにも見えるが、新京成線は新津田沼〜京成津田沼間が急カーブのため写真1のように単線で運転されている。また、速度制限もあるためこれ以上間隔を縮めることはできないのである。 開業当時は1両運転で、1日の運行本数は43往復だった。その後、昭和30年代から沿線の大規模団地の開発が進んだことにより利用者が大幅に増え、昭和42年からホーム延伸工事を行い、昭和43年12月1日には一部6両編成に変更、昭和50年12月に全列車が6両運転になった。さらに、昭和57年10月からは8両編成での運行を開始した。 平成18年12月からは京成千葉線千葉中央駅まで直通運転を開始し、6両編成の列車のみ直通運転を行っている(京成線から新京成線への直通運転はない)。 3.路線の延伸 表1.路線延伸の歴史
4.車両 ![]() 写真2 N800形 ![]() 写真3 8900形 ![]() 写真4 8800形(8両) ![]() 写真5 8800形(6両) ![]() 写真6 8000形 5.新京成の最近の取り組み ![]() 写真7 高架化工事(北初富方面) (1) 鎌ヶ谷大仏〜くぬぎ山間高架化(連続立体交差化)工事 鎌ヶ谷大仏〜くぬぎ山間を高架化し、区間内の12ヶ所の踏切を撤去する工事を行っている。これによって渋滞や踏切事故の解消、駅前の整備などにつながる。平成14年から着工し、現在は初富〜北初富間の高架化と新鎌ヶ谷駅の新駅舎(高架駅)建設を進めている。平成22年度に高架化完了予定である。 (2) 北習志野駅のエスカレーター設置工事 ![]() 写真8 北習志野駅エスカレーター設置工事 北習志野駅は去年から駅舎の改装工事を行い、今年の3月29日に新駅舎が開業した。ただ、ホームと改札階を結ぶのはエレベーターと階段 しかないため、現在、旧駅舎の階段部分を撤去し、改札階とホームを結ぶエスカレーターの設置工事を行っている。 6.参考文献 ・新京成WEBサイト http://www.shinkeisei.co.jp/ ・船橋市 総合交通計画課 鉄道 http://www.city.funabashi.chiba.jp/sogokotsu/railway/history/rekisisinkeisei.htm ・鎌ヶ谷都市計画 鎌ヶ谷市・新京成電鉄 http://www.city.kamagaya.chiba.jp/shinkeisei2.pdf#search='新京成 PDF'
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